海外挑戦の若手から罰金徴収 日本女子プロ協会の時代錯誤
トーナメント規定に反するとはいえ、日本を代表して海外へ行く選手に罰金はおかしいだろう。
リオ五輪の前哨戦と位置付けられる米女子ツアー「ULインターナショナルクラウン」(7月21日~)は、8カ国32選手で行われる。
日本代表は世界ランクから米ツアーを主戦場にする野村敏京(23)、宮里美香(26)に加え、日本ツアーから渡邉彩香(22)と鈴木愛(22)の4選手が出場する。日本ツアーを留守にするため、同日程の「センチュリー21」を欠場しなければならない。
しかし渡邉は昨年、全英リコー女子オープンに出場したため、同大会を欠場している。女子ツアーには、シード選手が同一大会を2年連続で欠場することを禁止する規定があるため、渡邉に罰金100万円が科せられることになったのだ。
女子プロ協会の小林浩美会長は「何とか(罰金を)回避できる方法はないかと検討したが、規定上徴収せざるを得なかった。規定変更の検討をお願いしている」と弁明したが、どう考えてもおかしい。