2アンダーで日本勢トップ 野村敏京の強みは“韓国語堪能”
【全米女子オープン】
2016年シーズンがスタートした時には、世界ランクが日本勢9番手の野村敏京(23)だったが、今季2勝を挙げて同ランク22位までアップ。断トツの1番手に躍り出て、日本代表としてリオ五輪出場をすでに決めている。
イン発進の初日は前半で3バーディーを決めてターン。折り返して4番でボギーをたたくも、70で回り2アンダー11位タイでホールアウトした。
野村は現在、米女子ツアー賞金ランク5位につけており、平均パット数3位(1.75)、バーディー数2位(253)、平均スコア9位(70.16)と安定感が光っている。
しかしメジャーではANAインスピレーション26位、全米女子プロ63位と成績が振るわない。とはいえ韓国人の母親を持ち、韓国語にも不自由しない。練習ラウンドでは昨年覇者のチョン・インジと回るなど、女子ツアーで圧倒的な強さを誇る韓国勢とコミュニケーションをとれるのが強みだ。
今週は「ガマンして戦う。フェアウエーもグリーンも硬く、風も出てくるので第2打が攻略のカギになる」と戦略を練っている。リオ五輪のメダル獲得に弾みをつけるためにも上位をキープして最終日までつなげたい。
▼野村敏京の話「後半は1番から3連続でバーディーパットがカップに嫌われてもったいなかった。明日はグリーンがもっと硬くなる。ガマンのプレーを続けたい」