中継ぎ不足の巨人が関心 ソフトバンク森福には“泣き所”も
過度な期待は禁物だ。
4日にFA宣言したソフトバンクの森福允彦(30)。今季は50試合で防御率2.00と活躍し、左腕不足の球団の興味を引いている。中でも山口の衰え著しい巨人が熱心だという。
問題は起用法だ。森福は会見で「ここ2年間はワンポイントでやってきて、満足できない自分もいた」と話していた。勝負どころで左打者を迎えた際のワンポイントは重要な役割の半面、出番は多いとはいえない。左右関係なく、1イニングを任せられる投手として評価してくれというのだ。
が、そもそも近年の森福は右打者にめっぽう弱い。昨季、右打者への被打率は.458。これでは到底1イニングを任せることはできず、起用法に悩んだ工藤監督によってワンポイントの役割を与えられた。今季は左右の被打率はともに2割台も、右打者には6人しか投げていない。
「もともと森福は球威よりキレやボールの出どころが見えづらいフォームで勝負する投手。1年目の07年からリリーフを務めており、すでに30歳。“勤続疲労”もあるのか、最近はキレも鈍り始めた。それでも左キラーとしては通用する。ワンポイントは正しい評価だと思うのですが……」(球団OB)