起用貧乏から点取り屋に覚醒 FW大迫はハリルの首繋ぐか
「大迫は、オランダやオーストリアならFWとして先発フル出場できるはず。移籍先を探してくれ――と代理人に涙ながらに訴えたこともあった。しかし今季開幕前のオフ、もう1シーズンだけケルンで頑張ってみようと決意。片言のドイツ語で監督、スタッフ、チームメートと積極的にコミュニケーションを取るようにしたら、プレー自体に本来のアグレッシブさが蘇った」(サッカー記者)
今年8月、リーグ開幕前のカップ戦に後半途中からFWとして出場。2得点を挙げて指揮官の信頼を勝ち取り、リーグ戦では10試合に出場して2得点。今回、決定力不足に悩まされているハリルホジッチ監督に代表主軸FW候補として招集され、オマーン戦でキッチリ結果を残した。
「大迫は絶妙トラップからのポストプレーやボールのさばき、トップ下やサイドからのチャンスメークなどもこなせる。こうした器用貧乏なところがドイツではFW以外での起用につながった。それでも心機一転、ストライカーとして生き残る!と決意してシュートに執着したことで点取り屋としての才能をフルに発揮できるようになった。大迫が最前線に陣取り、現役代表最多49得点のFW岡崎が大迫の周囲を動き回ることで日本代表の攻撃のバリエーションが一気に増える。ハリルホジッチ監督も大迫の覚醒に手応えを感じているでしょう」(サッカーダイジェスト元編集長の六川享氏)
サウジ戦でもゴールを決め解任危機のハリルのクビをつなげるか――。