起用貧乏から点取り屋に覚醒 FW大迫はハリルの首繋ぐか
大一番のロシアW杯最終予選サウジアラビア戦(15日=埼スタ)を控えた日本代表は11日、茨城カシマスタジアムでオマーンとテストマッチを行った。
この試合の注目は14年ブラジルW杯ギリシャ戦以来、1年5カ月ぶりの代表戦出場となった独1部ケルン所属のFW大迫勇也(26)である。
前半32分、その大迫が先制ゴールを決めた。
左サイドからのクロスに倒れ込みながら豪快ヘッド! 約3年ぶりの代表ゴールに勢いづいた大迫は同42分、ワザありシュートでスタンドを沸かせた。ペナルティーエリア内で右足トラップ。左足でシュートを打つと見せかけてDFを幻惑。右足に持ち直して強烈ゴールを叩き込んだ。
「(元鹿島の)僕にとって特別なスタジアムで決められてうれしい」
オマーン戦快勝の立役者となった大迫はこう言って笑顔を見せたが、ケルンに移籍した2年目の15―16年シーズンはサイドMFなどで起用されることが多かった。FWでプレーしたい大迫はモンモンとする時期が続き、シーズン終盤に「オオサコがホームシックにかかって打ちひしがれている」と地元メディアに興味本位に報じられたこともあった。