U-20W杯 スペイン戦の黒星はヤングなでしこ立て直す好機
U―20女子W杯(パプアニューギニア)の初戦をヤングなでしこは6―0でナイジェリアに大勝し、最高の滑り出しを見せていた。16日に中2日で挑んだ相手、スペインは日本と同様に初戦・カナダ戦を5―0で圧勝した勢いのあるチームだ。
パスサッカーを身上とする両者の対決は、予想通りに互いの良さを消し合い、拮抗した展開が続いた。試合が決したのは81分。セットプレーからDF羽座妃粋がクリアしたボールが不運にも手に当たり、献上してしまったPK。決勝トーナメント進出を占う大一番で日本は、1点に沈んだ。
手痛い敗戦をありていな言い方をすれば「立て直すにはいい機会」だ。
スペインは14年U―17女子W杯でグループステージ、決勝と2度にわたって日本に敗北を喫し、苦汁をなめている。今大会のメンバーには、当時の選手名がズラリ並ぶ。日本対策は、どこの国よりも入念に行ってきた。
そのスペインとの戦いに「自分たちの気持ちも入っていたけど、差が出てしまった」(MF長谷川唯=写真中)、「圧を感じ過ぎた」(DF乗松瑠華)、「相手の勢いにそのまま押されてしまった」(FW籾木結花=同左)とそれぞれ反省の弁が止まらない。