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田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

なぜ浦和には「人種差別的問題」がつきまとうのか?

公開日: 更新日:

 Jリーグの規律委員会は、7日に森脇と小笠原を呼んで個別に事情聴取を行ったが、森脇や小笠原の近くにいた選手は聴取したのか? 主審や副審からの聞き取りはしたのか?ピッチ上の集音マイクが拾った音声もチェックしたのか? スッキリしない部分は多い。

 それにしても、なぜ浦和に「人種差別的問題」がつきまとうのか? 

 これまで外国籍選手に対して浦和サポーターが差別発言を繰り返し、500万円の制裁金を科せられたことがある。14年には人種差別を標榜する横断幕をスタジアムに掲出。Jリーグ初となる無観客試合を命じられた。

 浦和は、横断幕問題の後に「差別の根絶を行う立場でありながら、深刻な事態を引き起こした」「今回の事案を機会に生まれ変わる」「差別的な発言と行為を撲滅していく」と表明し、これを徹底するために専従職員を置いた。しかし、処分が「侮蔑」と結論付けられた上であえて言わせていただくが、今回の騒動の“当事者”がサポーターではなく、主力選手であることを浦和フロントは肝に銘じて欲しい。

 浦和は、職員やサポーターへの啓蒙活動はもちろん、社会的に影響力の大きい選手に「差別的な発言と行為」の愚かしいことを周知徹底しなければならない。

 浦和OBとして、本当に「生まれ変わる」のか、厳しい目で見守っていきたい。

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