差別増長の可能性も 成宮寛貴“LGBTカミングアウト”の功罪
セクシュアリティーを理由に芸能界を引退した元俳優の成宮寛貴(34)をきっかけに、有名人によるLGBTのカミングアウトの是非が問われている。性的マイノリティーに脚光があたる一方で、差別を助長しかねないからである。
LGBTをカミングアウトし、同性と挙式を行ったタレントの一ノ瀬文香(36)が言う。
「成宮さんは『絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされて……』と自分からゲイであると強調してしまった感があり、知られたくないなら、なぜそれを書いたのか、疑問は残ります。また、ゲイであること自体は悪いことではないのに、引退理由にあげられたことはオープンにして生きようとしている人にとっては切ないですね」
おネエ美容家のIKKOはテレビで「引退にセクシュアリティー問題は触れなくてもよかったのでは?」とコメント。
成宮自身も若いころ出入りしていたという、ゲイタウン新宿2丁目界隈では「1部上場企業の会社員では絶対カミングアウトできません。僕の恋人は鉄道会社勤務で、ゲイだとバレないように必死です」(会社員・35歳)。「僕もゲイだから言いますが、ゲイ疑惑とゲイでは印象がぜんぜん変わる。成宮くんは“ゲイでは成り立たないブランド”価値なのだと思います。共演者もぎこちなくなるかもしれないし、カッコイイ役はキャスティングされにくいでしょう」(広告代理店・30歳)という声もあがるなど議論は白熱している。