U20に飛び級召集 15歳FW久保建英はどこまで活躍するのか
韓国で20日に開幕するU―20W杯に向け、静岡県内で合宿中の20歳以下日本代表が15日、同じW杯本大会出場組の中米ホンジュラスとテストマッチを行った。
注目は、名門バルセロナの下部組織時代に「日本のメッシ」の異名を取り、U―17代表世代から飛び級で招集された15歳FW久保建英(FC東京U―18)が「どこまで活躍するのか?」である。
試合は45分を2本、30分を1本の変則マッチで行われ、ベンチスタートの久保は2本目の17分に投入された。左右両サイドやトップ下にポジションを変えつつ、ボールを受けると、ドリブルとパスを効果的に織り交ぜながら、攻撃を組み立てた。
「能力の高い選手が、年代の枠組みを超えて上の世代のチームでプレーすることは、その選手本人にとっても大きなプラスとなる。この日の久保は柔軟な身のこなし、独特の間合い、繊細なタッチのドリブルでスルスルっとホンジュラス選手を抜き去り、何度も相手守備陣を慌てさせた。最年少ながら手を挙げてボールを要求したり、堂々とプレーしている姿も印象的でした。現時点で久保はU―20代表の重要な戦力となっており、W杯本大会では、決定的な仕事をやってくれるでしょう」(サッカーダイジェスト元編集長・六川亨氏)
30分のセットでもプレーした久保は、終了間際にGKと1対1のチャンス。利き足の左足で繰り出したループシュートは惜しくもゴール左に外れたが、バツグンの存在感はピッチ上で際立っていた。韓国で大きな期待を寄せても良さそうだ。