ミラン退団表明の本田が両天秤にかけ悩む“次の行き先”
セリエA・ミラン所属の日本代表FW本田圭佑(30)が、21日のホーム最終戦ボローニャ戦に途中出場すると73分、勝利を決定付けるFKを決めた。それまで「出場6試合・計98分間」と戦力外だった本田にとって、462日ぶりのゴールがミランの今季6位以内、欧州リーグ(EL)出場権を確定させた。
今夏でミランとの契約が満了する本田が、本拠地サンシーロで「EL出場」の置き土産となるゴールを披露し、有終の美を飾ったというわけだ。
試合の後、本田が公式ツイッターで「今季でミランを離れます」とイタリア語で表明したが、今後は「どの国のどのクラブでプレーするのか?」に注目が集まる。マスコミ関係者がこう言う。
「本田の将来設計は《18年ロシアW杯に出場して引退》《国際ビジネスマンとして活躍する》というもの。ミランで出場機会が激減し試合勘の低下とともに日本代表でもスタメン落ちするようになった。ロシアW杯出場のために今、本田が必要としているのは1年間、《攻撃の主軸としてプレーできるクラブ》です。イングランド、スペイン、ドイツ、イタリアの欧州4大リーグに執着した場合、現在の本田の立ち位置を考えると中位以下のクラブしか選択肢はない。もっとも中位以下のクラブの場合、強豪との試合では堅守速攻に活路を見いだすしかなく、ボールをつないで攻撃のリズムをつくるのが持ち味で守備が苦手な本田は、試合に出ても持ち味を発揮できない可能性が高く、試合に常時出場しても自身のスキルダウンを招くばかり。欧州でのプレーにこだわりをもっている本田は移籍先をどうするのか、かなり悩んでいるみたいです」