南ア戦で逆転弾アシスト 久保建英は何が「非凡」なのか
名門バルセロナの下部組織で育ち、飛び級でU―20(20歳以下)日本代表に呼ばれた15歳FW久保建英(FC東京ユース)が、途中出場したW杯初戦の南アフリカ戦(21日・韓国)で試合を決定付ける大仕事をこなした。
前半を0-1で折り返した後半3分、磐田FW小川航基(19)が同点ゴールを決め、その10分後にまず見せた。
後方からのパスを右足でトラップ。FW小川の動き出しとDFの位置を瞬時に把握し、利き足の左足で絶妙スルーパス。FW小川のシュートは相手GKの機敏な飛び出しにクリアされてしまったが、あどけない表情の15歳の“大人びた”プレーにスタンドの観客からはどよめきが起きた。
そして後半27分だ。久保は左サイドからファーサイドのFW小川をチラ見してDFを幻惑。スパッとマイナス方向にパスを送ると、そこにはG大阪MF堂安律(18)がいた。左足ダイレクトでゴール右サイドネットにボールを流し込んだ堂安は、試合後に「いいところにボールが来た。蹴るだけで良かった」と久保を褒めた。利き足の左足で蹴りやすいところにパスが送られたからだ。