8位タイでV圏内浮上の松山 荒涼リンクス攻略は天候次第
【アイルランドオープン】
フィールドで世界ランクが2位と最も高い選手が初出場の松山英樹(25)だ。2週間後に迫った今季メジャー3戦目の全英オープンへの調整を兼ねて出場。リンクス特有の天候やラフなど雰囲気に慣れておく必要があったからだ。
松山にとって初めてプレーするコースだが、マネジメントはしっかり対応できてパーオン率94.4%とショット精度は高く、2日連続の6バーディー(2ボギー)を奪った。
通算9アンダーまでスコアを伸ばして8位タイで決勝に進出し、トップとは4打差。
また63位タイ発進の谷原秀人(38)は7バーディー、ノーボギーの65で回り、松山と同じ8位タイまで上昇した。
本場のリンクスといえば1日に四季があるといわれるほど、目まぐるしく変わる過酷な天候と強風が選手を苦しめることでよく知られている。しかし今大会は初日から好スコアが続出して、トップは13アンダーまで伸ばした。
「北アイルランドにしては穏やかな天候だからでしょう。セーターを着込んだ選手もいたが、2日目は14度とさほど寒くはない。湿気をたっぷり含んだ強烈な海風が吹いたり、気温がぐんと下がればボール飛距離が落ちるなどショットにも影響が出てタフになる。見た目はシーサイドの荒涼としたレイアウトなのですが、コンディションが悪くなければやさしい。4ホールあるパー5は300ヤードを超す飛距離があれば楽に2オンが可能。パー3はいずれもショートアイアンの距離で、パー4もドライバーでフェアウエーをキープすれば残り100ヤード前後と短い。天気が良ければコースの難易度がぐんと下がるのです」(ゴルフ記者)
要するに微風の河川敷コースと変わらないようだ。