ダルの命運を左右しかねないメジャーワーストの投球リズム
16日(日本時間17日)、本拠地デビューとなるホワイトソック戦に9勝目をかけて登板したドジャースのダルビッシュ有(31)だが、6回8安打3失点で勝敗はつかなかった。レギュラーシーズンではメジャー自己ワーストタイとなる3本塁打を浴び、2奪三振も自己最少だった。
大リーグを代表する右腕のひとりという評価は変わらない者の、実はメジャーワーストに名前が挙がっている。
MLBは14日(同15日)、今季の平均試合時間を発表。同日までで、1試合当たり3時間5分と昨季の2時間50分を大幅に上回った。今季は敬遠を申告制にするなど、より一層の時短を図りながら、スピードアップどころか長引いているのが現状だ。15日付のスポーツ専門局ESPN(電子版)は、1試合当たりに起用する投手の人数が増えた(16年は4・02人、今季は4・10人)ことなどを理由に挙げているものの、大半の日本人投手も試合進行を遅らせる一因になっている。
中でもヒドイのは他でもないダルだ。今季は1球投げるのに平均27・2秒を要しており、これはメジャーワースト。同10位のヤンキース・田中(同25・3秒)、同16位のドジャース・前田(同25・0秒)と比べても投球リズムの悪さが際立っている。