被害者なのに姿見せず 貴乃花親方が渦中の貴ノ岩“軟禁”か
まず、骨折、髄液漏れはともに「疑い」という程度。CTスキャンでは骨折線とおぼしき線はあったものの、これはもともと存在している頭蓋骨の縫合線、あるいは過去の衝撃などで生じた可能性があり、今回の暴行事件との因果関係は不明とし、髄液漏れについては、あくまで「可能性はゼロではない」というだけで、実際に髄液が漏れた事実は認められなかった。
全治2週間というのも、ケガを負ったとされる先月26日から退院した今月9日までの期間。退院後の状態は安定しており、医師によれば「相撲を取ることに支障はない。重傷であるかのように報道されて驚いた」という。
さらに17日付の朝日新聞によれば、実は診断書は2枚あり、協会に提出したのは前記のもの。被害届とともに鳥取県警に提出した診断書には骨折などの記述はなく、ケガの内容も軽いものだったという。
こうなると、いよいよ貴乃花親方に向けられる疑惑は増す。巡業部長でありながら、協会への報告より先に警察に被害届を出すなど、相撲協会理事および巡業部長として不可解な行動が指摘されていた。去る3日の協会のヒアリングには「貴ノ岩は階段で転んだ。詳細はよくわからない」と言いつつ、事件発覚後の事情聴取には「ビール瓶で殴られた」と言を翻している。