被害者なのに姿見せず 貴乃花親方が渦中の貴ノ岩“軟禁”か

公開日: 更新日:

 まず、骨折、髄液漏れはともに「疑い」という程度。CTスキャンでは骨折線とおぼしき線はあったものの、これはもともと存在している頭蓋骨の縫合線、あるいは過去の衝撃などで生じた可能性があり、今回の暴行事件との因果関係は不明とし、髄液漏れについては、あくまで「可能性はゼロではない」というだけで、実際に髄液が漏れた事実は認められなかった。

 全治2週間というのも、ケガを負ったとされる先月26日から退院した今月9日までの期間。退院後の状態は安定しており、医師によれば「相撲を取ることに支障はない。重傷であるかのように報道されて驚いた」という。

 さらに17日付の朝日新聞によれば、実は診断書は2枚あり、協会に提出したのは前記のもの。被害届とともに鳥取県警に提出した診断書には骨折などの記述はなく、ケガの内容も軽いものだったという。

 こうなると、いよいよ貴乃花親方に向けられる疑惑は増す。巡業部長でありながら、協会への報告より先に警察に被害届を出すなど、相撲協会理事および巡業部長として不可解な行動が指摘されていた。去る3日の協会のヒアリングには「貴ノ岩は階段で転んだ。詳細はよくわからない」と言いつつ、事件発覚後の事情聴取には「ビール瓶で殴られた」と言を翻している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…