貴ノ岩に賜杯阻まれ 日馬富士暴行事件の裏に白鵬“黒幕説”
真相が明らかになるどころか、日を追うごとにグチャグチャになってきた。大相撲・横綱日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件。当初は日馬富士がビール瓶などで一方的に貴ノ岩をぶん殴っていたと報じられていたが、現場に居合わせた横綱・白鵬がマスコミに対して「ビール瓶では殴ってはおりません」と報道を否定するコメントを出したのだ。こうなると、もはや何が真実なのか、誰が何のために「嘘」を言っているのか分からない。
16日の取組で、全敗中の格下・栃煌山に対して時間前に立つなど終始落ち着きがなかった白鵬。同じモンゴル出身の力士が「廃業」のピンチに立たされているとはいえ、あきらかに不自然な動きだった。こうした動きを見た相撲担当のスポーツ紙記者の間でささやかれているのは「白鵬黒幕」説だ。
■今年の初場所14日目の取組が原因か
スポーツ紙記者が「原因」とみているのが今年の初場所。1月24日の「白鵬VS貴ノ岩」の取組だ。11勝2敗の白鵬が負けると、13勝1敗だった大関・稀勢の里の初優勝が決まる大一番で、結果は左肩を突き出してぶつかった貴ノ岩が右四つを取ると一気に寄り切り。わずか10秒ほどで勝った。たくさんの座布団が飛び交う中、テレビに映った白鵬の表情は同じモンゴル人力士に優勝を阻まれた悔しさが漂っていた。