協会の聴取に逆ギレ 貴乃花親方に殴打事件“隠蔽”の疑い
日を追うごとに新証言が飛び出し、もつれた糸がさらに複雑に絡み合ってきた日馬富士のビール瓶殴打事件。
16日は、事件が起きた飲み会に同席していた白鵬が重い口を開き、「(日馬富士が)手を出したのは事実。ビール瓶は持ったけど、滑り落ちた。そこに私が入って止めた」と話した。
しかし、同席していた力士に話を聞いた元小結の旭鷲山、さらに暴行を受けた貴ノ岩の兄らはメディアの取材に対し、「ビール瓶のほか、素手で30発殴られた」「灰皿やマイクも使われた」と主張するなど、互いの証言がことごとく食い違っている。一体、何が真実で、誰がウソをついているのか。
そんな中、ひとつだけ明らかなことがある。貴乃花親方(45=元横綱)のウソがそれだ。
日馬富士による暴行事件があったのは先月26日。その3日後の29日、貴乃花親方は警察に被害届を提出している。ところが、相撲協会が事件について知ったのは警察から連絡のあった今月2日だ。寝耳に水の協会は翌3日、殴った日馬富士と殴られた貴ノ岩、日馬富士の師匠、伊勢ケ浜親方(57=元横綱旭富士)と貴乃花親方に電話をし、ヒアリングを行っている。