日馬富士暴行 事件のウラに貴乃花親方と協会内“勢力争い”
角界を揺るがす大騒動となった。
14日にスポーツニッポンが報じた、横綱日馬富士(33)のビール瓶殴打事件。先月26日、秋巡業中に行われたモンゴル出身力士たちの飲み会で、貴ノ岩(27)の態度が悪いとして、日馬富士がビール瓶で殴ったという。
貴ノ岩は11月場所直前に休場届を提出。13日に発表された医師の診断書には、「脳振盪、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで、全治2週間程度と考えられる」とあり、当時は師匠の貴乃花親方(45=元横綱)も、「本人の体調が悪い」と話すにとどめていた。
角界では2007年に、時津風部屋で当時の時津風親方(元小結双津竜)や弟子たちが新弟子をビール瓶で殴るなどリンチを加え、暴行死させる事件が起きている。
にもかかわらず、品格が求められる横綱が酔った勢いとはいえ、硬いビール瓶で力士の頭を殴り、あまつさえ骨折まで負わせたのだ。
日馬富士は、「貴乃花親方、貴乃花部屋の後援者の皆さま、相撲協会、部屋の親方に大変ご迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と謝罪し、この日から休場を発表。伊勢ケ浜親方(57=元横綱旭富士)と貴乃花部屋に赴くも、顔を合わせることすらかなわなかった。貴乃花親方は周囲に「許さない。会いたくもない」と話しているそうで、警察に被害届も提出。すでに警察も捜査に動いているという。