ライバル宮里を応援…大会に水差した小平智に識者が苦言
「勝った宮里に“観客が減っているが、どうしてだと思う”と聞いたら、“う~ん、いろいろあります”と口を濁した。要するに問題点は分かっていても答えられないわけです。昔は、この人なら応援したい、プレーを間近で見たいという華のあるプロがたくさんいたが、いまは見当たらない。歌舞伎と同じでいい役者が出なければ、金を払ってまでわざわざ会場に足を運びたいと思わないのは当然でしょう」
賞金レースをつまらなくした戦犯は小平と池田勇太(31)の2人だ。もうひとり圏内につけていたC・キム(27)は大会2日目に棄権。3日目が終わって小平は首位宮里と13打差の24位、池田は15打差の26位。賞金レースも一気に冷え込んでしまった。それだけではない。小平の3日目のコメントも大問題だ。
「優作さんが優勝して賞金王を取るのが一番絵になる。ゴルフ界は盛り上がる」(小平)
大会前の小平はマスターズも賞金王も、と色気を見せていたが形勢が不利になるや白旗を揚げたのだ。
「賞金王争いのプレッシャーを宮里にかけられずに、独走を許した小平の責任は大きい。ゴルフは勝負事であり、調子もあるけれど、試合の真っ最中に最大のライバルを応援するなどもっての外です。プロなら口が裂けても言ってはいけない。大会に水を差し、勝負師として小平にはあきれるばかり。ゴルフがお粗末なら、頭の中身も同じということがよくわかります。つまり男子プロはなれ合いで試合をやっているといえる。それではファンを引き付けることはできない」(評論家・宮崎紘一氏)
来年はメジャーの日本プロゴルフ選手権の冠スポンサーも決まっていない。こんなゴルフを見せられると、男子大会からどんどんスポンサーがいなくなってしまう。