協会職員は公募制 相撲大好き“スー女”にもチャンスあり?

日本相撲協会は、公益財団法人のひとつ。協会ホームページによると、「国技である相撲道の秩序を維持・継承発展させるため、本場所や巡業を開催し、これを担う人材を育成し……これらに必要な施設を維持・管理運営し、相撲文化の振興と国民の心身の向上に寄与することを目的」としている。
だが、力士こそ土俵という表舞台に出てくるものの、組織自体はベールに包まれている部分が多い。
あるマスコミ関係者が言う。
「公益財団法人なので一般の会社と同じ組織形態とはいえませんが、会社に例えるなら、理事長が社長、ほかの理事が役員。副理事や役員待遇は執行役員といえるでしょう。彼らを含め、親方や力士、行司や床山ら全員が協会員と呼ばれる構成員です。また、3年前の公益法人認可後は、協会と部屋・親方の間には業務委託契約が結ばれています。各部屋や親方は、協会との契約で本場所や巡業に力士を派遣しているようなもので、“部屋は協会の関連子会社”、力士たちは“関連子会社の社員”ということもできるでしょう」
渦中の貴乃花部屋でいうなら、親方は関連子会社の社長であると同時に、親会社の役員になる。45歳という年齢から見れば文句ナシの出世頭だ。なお、相撲部屋の数は45。協会は少なくとも同数の子会社を抱えているということだ。
■気になる待遇は?
一方、協会には力士や親方ら以外に一般職員もいる。総務、経理、広報、営業、映像制作など事務方の面々だ。46人の少数精鋭。採用情報はめったに見かけないが、やはりコネがないと職員になるのは難しいのか?
「以前はそれこそ職員は相撲協会関係者で構成されていた時期もあったようですが、最近は公募形式で積極的に採用しています。職員構成は元力士、協会関係者、一般人といて、いまでは圧倒的に一般人が多い。今年も3人ほど公募で入社したと聞きました。学閥? ないでしょう。日大が強いとか聞いたこともありません。ただ、職員はほぼ大卒か大学院卒だと思います」(相撲担当記者)
公募なら、コネがなくてもOKか。相撲大好きの“スー女”にだって応募資格はある。
ちなみに、協会は2010年に広報部長の補佐役を、翌11年には広報部職員を公募した。前者の応募要件は
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