西野氏は“次善の策” ハリル後任本命は「岡ちゃん」だった
「(監督解任の)リスクを考え、代えるのなら誰か? 本当に代えるのなら誰がいいのか? 多くの議論を交わし、西野さんを選んだ」
ロシアW杯まで2カ月というまさかのタイミングで、ハリルホジッチ監督のクビを切る決断をした、田嶋幸三日本サッカー協会(JFA)会長(60)のセリフだ。
後任に決まった西野朗新監督(63)は、1996年のアトランタ五輪代表を率いてブラジルを破る「マイアミの奇跡」を起こし、G大阪や名古屋などの監督として歴代最多のJ1通算270勝。日本人指導者の中で実績が群を抜くのは確かだ。
しょせん、「ドメスティックな数字」と言えばそれまでだが、JFA最高責任者の田嶋会長が「勝つ可能性を1%でも2%でも追い求める」ために選んだ人材だ。最適任者と信じるしかないだろう。
■ライセンス返上で“先手”
ところが――。実は西野監督は「次善の策にすぎない。田嶋さんは意中の人に逃げられたのです」とマスコミ関係者が、こう続ける。