NHK番組でハリル前監督を批判 本田圭佑“傲慢発言”の波紋
そもそも、本田がハリル体制で不遇をかこったのは、戦術うんぬん以前に、自身の顕著な衰えが最大の要因でもある。
「私はハリルホジッチ監督を評価していませんでした。解任は当然だと思っている。それでも、本田を重用しなかったことは理解できる。本田のパフォーマンスは明らかに落ちているからです。セリエAのACミランで背番号10を背負いながら、結果を残せなかったのは厳然たる事実。それを棚に上げ、チームの全権を持つ指揮官を批判する。日本サッカーにフィットしない監督を招聘した協会に矛先を向けるのならまだしも、選考に関する監督批判は意味がない。もろもろのことを考えてやはり、ダサイ、カッコ悪いという印象です」(前出の平野氏)
スポーツメディアの中には、「信念を貫く本田節」などと持ち上げる向きもあるが、27日後に迫ったW杯に臨む日本代表の中には、ハリル前監督の戦術を理解しようと努め、制約の中で個性を発揮しながら、チャンスをつかんだ選手もいる。本田の発言は、そういう選手を愚弄するものでもある。クビを切られた天敵が去り、本田のW杯本大会登録メンバー入りは確実視されているが、“西野新監督の下、一致団結”という状況で傲慢男は本当に必要なのか。