米ツアー初V逃した畑岡奈紗 3日間ノーボギーは成長の証し
■メジャーチャンプ2人と激闘
後半に入ってから畑岡は何度もバーディーチャンスを逃して14番までパーセーブが続き、15番パー5でようやく4つ目のバーディーが来た。2オンを狙ったがグリーン右下に外して、3打目のアプローチはボールが深いラフにスッポリ。しかもつま先下がりのライで、グリーン面が見えない打ち上げという厳しい状況だったが、難なくピンそば1・5メートルにつけて通算14アンダー。ジュタヌガーンがこのホールでボギーとしており、ついに首位に並んだ。今季の畑岡はドライバー飛距離が伸び、タフなツアー転戦に慣れて小技も磨かれてきた。それが好成績につながっている。
そして同組でプレーする首位発進のチョン・インジ(23・韓国)も17番パー3でバーディー、通算14アンダーとしてホールアウト。3選手によるプレーオフに突入した。
チョン・インジも全米女子オープン(15年)、エビアン選手権(16年)のメジャーホルダーであり、畑岡の初優勝には強敵2人が立ちはだかることになった。
18番パー4で行われたプレーオフは、1ホール目に畑岡が一番ピンに近い1・5メートルにつけてバーディー。ジュタヌガーンも3・5メートルを沈めたが、バーディーを奪えなかったチョン・インジが脱落。畑岡は2ホール目の2打目をグリーン奥へ外し、バーディーを奪えずパー。2ホール続けてバーディーを奪ったA・ジュタヌガーンが今大会2勝目、ツアー通算8勝目を挙げた。
メジャーチャンプとの優勝争いは自信にもなり、畑岡の初優勝も近づいているといえる。また上原彩子(34)は通算8アンダー10位だった。