韓国撃破の立役者に なでしこに“頼れる菅沢”が帰ってきた
なでしこジャパンがアジア大会(インドネシア)準決勝で韓国を2―1で下し、4大会連続で決勝進出を決めた。
今大会で最も攻め込まれ、苦しい展開を強いられた。数少ないチャンスを決めたのは、浦和レッズレディースのFW菅沢優衣香(27)だった。
今大会のみならず、4月の女子アジアカップ前から、菅沢は不穏な空気に包まれていた。完璧なタイミングでシュートを放っても、なぜかゴールに嫌われてしまう。
それも2度や3度ではないから深刻だ。
今大会もタイとの初戦から、その不穏さは顔をのぞかせていた。続くベトナム戦では、無駄なく先制弾を決めて気持ちは上向くも、そこからが続かなかった。しかし、この日の菅沢は違った。
前半5分。日本のファーストチャンス。ボールが菅沢に入った瞬間、カメラを構えながら思わず祈る。「タイミング良く(DFの)裏に抜け出せたし、GKの位置も見えていたし、良いタイミングでシュートが打てました」(菅沢)。一つ一つの要素がピタリとハマり、ビッグチャンスを逃すことなく仕留めた。