U-20W杯 ヤングなでしこが“見せるサッカー”で初の世界一
世界をうならせた――。サッカーのU―20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)フランス大会は24日(日本時間25日未明)、バンヌで決勝が行われ、日本(ヤングなでしこ)はスペインを3―1で破り、初優勝を果たした。2011年のフル代表、14年のU―17での優勝に続く、世界制覇。世界で初めて3つのカテゴリー全てのW杯を制した。
スペインは本大会1次リーグで0―1で負けた相手で、雪辱戦となった。序盤、劣勢だった日本は前半38分、宮沢ひなた(日テレ)が、ペナルティーエリア外から技ありのミドルシュートで先制。後半12分には、ポストプレーから抜け出した宝田沙織(C大阪堺)が落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。さらに、同20分、今大会ゴールがなかったエース長野風花(仁川現代製鉄)が、右足を思いっきり振り抜き、ダメ押しの3点目。その後、スペインに1点を返されるも、3―1で逃げ切り、日本がU―20で初の世界一に輝いた。
結果だけでなく、内容もすばらしかった。今大会、ヤングなでしこは、ハードワークとアイデア豊富な攻撃で、見ていて楽しいサッカーを展開。世界を驚かせた。決勝戦前、元ドイツ女子代表監督のシルビア・ナイト氏も、FIFA公式サイトのインタビューで「彼女たちはすばらしいエネルギーと創造性がある。両サイドに数的優位を確保し、スペースの使い方にも柔軟性がある」と絶賛していた。
2020年東京五輪は彼女たちが主役になるんじゃないか。