主催者と分配する放映権料はLPGAの懐が一番潤うシステム
キーワードはインターネット中継だ。すでに女子ツアーではインターネット放送を始めている大会があり、数年前から協会は100万円の放映権料を取っていた。
小林会長が「インターネットはカネになる」と色気を出したのは想像に難くない。
「会長の口ぐせは“協会にはカネがない、カネがない”です」(関係者)
そこで放映権を一括管理することでインターネット会社との交渉に臨もうという腹積もりが見えてくる。すでに主催者とのミーティングではその概算を示している。
「インターネット会社に全試合中継を20億円で売りたいと試算しています」(関係者)
1試合当たりの制作費3000万円。さらに放映管理手数料、選手育成基金、アーカイブス管理費の約16億円が協会の取り分になる。残った約4億円を主催者に分配しようという概算だ。3日間大会なら約500万円、4日間大会なら約700万円が主催者の取り分になる。もっとも、主催者には「施設管理権」があり、コースを借りたり、スタンドや簡易トイレを設置したり、ギャラリーバス運行、警備員配置、ツアー運営会社に委託など1試合1億5000万~2億円の経費がかかる。儲かるのはLPGAだけで、主催者には何の儲けにもならないことが明白だ。