FA丸究極の3択…5年35億円でも家族が心配なら巨人は不向き
広島からFA権を行使した丸佳浩(29)が25日、マツダスタジアムで取材に応じた。
24日に東京都内で行った巨人との入団交渉で、史上最大級の5年総額35億円とみられる条件を提示され、同席した原辰徳監督(60)には「新しい血を入れてくれというか、カープでやってきたいいものをジャイアンツに持ち込んでもらいたい」と求愛されたという。
その原監督は前日の交渉後、「18歳で広島に行って、現在は家族もでき、子供さんもできた。その中でもし東京に、となった時には、という不安は当然ある中、そういう話も出た」と話題が住環境に及んだことを示唆した。この日は目黒シティランのスターターを務めた後、取材に応じたが、「(交渉内容は)吉報が来た時にお話しすることがベスト」と話すにとどめた。
巨人に天文学的な札束を積まれても、丸は悩んでいる。引っかかっているのは原監督が明かしたように家族のことだ。
「『家族を振り回している形。家族のプライべートがゴタゴタなりかねない。早く決めたい』と24日のスポーツ紙に吐露しているように、もし35億円で巨人に入るようなら、家族だって好奇の目にさらされるだろうし、放っておかれないのが巨人という老舗球団。まだ決めていないのに、すでにゴタゴタに気を揉んでいるようなら、巨人には向かない。もし移籍を決めたら、家族が東京で静かに暮らすのは難しい」(球界関係者)
6年30億円級の超大型契約に将来の監督手形なども提示したとされる丸の出身地・ロッテ。宣言残留を認める広島は4年総額17億円とも3年12億円ともいわれる。3球団との交渉が終わり、「ある程度(材料が)揃った」と丸。35億円か地元か家族のために残留か――。究極の3択となる。