低く伸びる遠投披露 日ハム吉田の「下半身」に周囲も絶賛
「下半身の使い方が上手だ」
日本ハム1位の吉田輝星(金足農)が早くも、チーム内で高評価を得ている。
新人合同自主トレ第3クール初日(16日)、ランニング、キャッチボールをこなした後、外野ノックで遠投に取り組んだ。18日にはプロ初のブルペン入りで立ち投げを行う予定で、本人が「久しぶりに力を入れて投げた」というボールは、ノッカーをめがけて低い弾道でグングン伸びた。
バネのようなしなやかさがあり、投げ終えた後も体がブレない。昨夏の甲子園で見せた、下から浮き上がるようにホップするストレートをほうふつさせた。
この日、新人の練習をチェックした山田スカウト顧問は、高校時代から見続けてきたその長所について、こう言った。
「もともと下半身の使い方が素晴らしい。最近は上体に頼った投げ方をする投手が少なくない中で、昔の投手のように、下半身主導で腕が遅れて出てくる。球持ちの良さにもつながる。内転筋の使い方に柔らかさがあり、うまく使えるので制球が安定する。持って生まれたものでもあり、誰しもなかなかできないことです」