ダルがレンジャース戦で好投も…右肘に指揮官は“半信半疑”
カブス・ダルビッシュ有(32)が14日(日本時間15日)、古巣のレンジャーズ戦に登板。4回3分の0を3安打1失点、5三振、4四死球だった。
ここまでオープン戦は3試合(計7回3分の1)を投げ、3安打3失点(自責点2)。8日のマイナー相手の紅白戦では、今キャンプ最多の57球を投げるなど、順調な仕上がりを披露している。
すでにジョー・マドン監督は開幕投手にエース左腕レスターを指名したものの、2番手以降は明らかにしていない。今季のカブスの先発はレスター、ダルの他に、右腕ヘンドリクス、左腕ハメルズ、キンターナの5人。いずれも実績のある豪華な顔ぶれだ。年俸約22億円のダルはレスター(約24億7500万円)に次いで、ハメルズと並ぶ高給取り。年俸順でいえば、レスターとともにエース格の位置付けだが、指揮官の懸念は故障リスクだという。
ダルは、昨季途中に右肘の骨棘(通称ねずみ)除去手術を受けた。4年前の肘の腱を修復するトミー・ジョン手術ほどではないにしろ、ねずみを除去した投手は通常、投球練習再開後にフォームの改良を強いられる。メスを入れたことで、投げる際の微妙なバランスが崩れ、手術前の投球フォームに戻すのに時間を要し、手首や肩、肘に余計な力が入り、新たな故障を招くケースもあるといわれる。実際、ダルはキャンプ中からフォームの試行錯誤を繰り返してきた。本人の中ではどこかしっくりこないのだろう。