約6カ月ぶりマウンドのダル 最速154キロも4四死球で自滅
復帰マウンドは締まらなかった。
右肘手術からの復活を目指すカブス・ダルビッシュ有(32)が26日(日本時間27日)のダイヤモンドバックス戦でオープン戦初登板。1回3分の1を無安打ながら4四球と乱調で2失点(自責1)だった。昨年8月のマイナー戦以来、約6カ月ぶりの実戦マウンドに立ったダル。直球は最速96マイル(約154キロ)をマークするなど球威は健在ながら、制球に苦しんだ。初回は簡単に2死としながら中軸に連続四球。続く二回にも2四球で1死一、二塁としたところで降板。予定していた2回を持たなかった。
カブスに加入した昨季は、5月下旬に右上腕三頭筋の腱炎で戦列を離脱。8月の1A戦で実戦復帰したが、右肘の痛みを訴えて、メジャーに復帰できないまま移籍1年目を終えた。シーズン終了後には右肘のクリーニング手術を受けて、万全の状態でキャンプイン。早々と実戦形式のマウンドに上がるなど、順調な仕上がりぶりをアピールしてきた。
今季でメジャー8年目を迎える右腕は、カムバック賞候補の1人に挙がっている。メジャーのマウンドから9カ月も遠ざかっていただけに、どこまで感覚を取り戻せるか。
▽ダルの話「真っすぐが良かったのと、痛みなく投げられたのが自分にとっては良かった」