ようやく初勝利も…ダル本格復調は“3.25cmの制球力”がカギ
カブス・ダルビッシュが今季初勝利(2敗)をかけ、15日(日本時間16日)のマーリンズ戦(マイアミ)に4度目の先発登板。5回2/3を投げ4安打2失点8奪三振で、ようやく今季初勝利をマークした。白星は18年4月21日以来。チームは7対2で勝利した。
この日は直球が159キロをマークするなど力強い投球を見せたものの、米野球データサイトのファングラフスによれば、マーリンズ戦登板前までの直球の平均球速はメジャー7年間で最低の92.9マイル(約149キロ)。故障を抱えていた昨季ですら同94.8マイル(約153キロ)だったから、4キロダウンしていたことになる。15年3月のオープン戦で右肘靱帯を損傷しているだけに(後に手術)、一時は再発も危ぶまれたが、球威が落ちたのは必ずしも故障が原因ではなさそうだ。
マーリンズ戦を前に、ホットビー投手コーチとマンツーマンで直球の修正を図ったことからも、ストレートの制球に問題があったのは明らか。
ここまでダルは3試合(計12イニング)で与四死球は12個。3月30日のレンジャーズ戦では、自己ワーストタイの7与四球と乱調だった。今季、直球はボール半個分(約3.25センチ)外れるケースが目立ち、微妙なコントロールに苦しんでいるのだ。