レイズ快進撃 選手総年俸ワーストで勝率30球団1位の謎解き
海の向こうのメジャーでいま、奇怪な現象が起きている。
開幕時の選手総年俸が30球団中ワースト(約60億4800万円)のレイズが、ヤンキースやレッドソックスのいるア・リーグ東地区で2位以下に5.5ゲーム差をつけて首位を独走(14勝4敗、勝率.778は30球団中トップ=日本時間18日現在)。開幕3週間とはいえ、最もカネを使っていないチームが最も強いのだ。
レイズの昨年の開幕時の選手総年俸(約70億5600万円)も30球団中29位。それでいて90勝(72敗)をマークした。惜しくもプレーオフは逃したが、ビリから2番目のビンボー球団にしては上出来だろう。
オフにFAで昨年15勝をマークしたモートンを獲得したのはデカいものの、攻撃面の補強はほとんどなし。チーム最多の30本塁打のクロンと、打率.296、40盗塁のスミスを放出したことを考えれば、戦力はむしろマイナス。なのに、カネも使わず勝っているのはなぜか。
「レイズはフロントが優秀ですから」と、さる放送関係者がこう続ける。