上田桃子アラサーの意地 逆転圧勝で“黄金世代”の壁になる
【ヨネックス女子ゴルフ】最終日
「いつもあんたらにデカイ顔はさせないわよ!」
1打差3位発進の上田桃子(32)が65で回り、通算13アンダーで逆転優勝。それも2位に6打差をつける圧勝だった。今季2勝目(通算15勝目)からは、冒頭のような気持ちが伝わってきた。
今大会は前週の全米女子オープンに出場した申ジエ(31)、勝みなみ(20)、比嘉真美子(25)、鈴木愛(25)が欠場。賞金ランクの1位、2位、9位、10位という実力者が不在で、1997~98年生まれの「黄金世代」と呼ばれる選手たちは優勝を狙っていた。
前週、「黄金世代」では7人目の優勝を飾った原英莉花(20)も2週連続Vを目指すも通算2オーバー、38位タイに終わった。
「最近のスポーツマスコミはピチピチした『黄金世代』を過剰に取り上げ、テレビのバラエティー番組に担ぎ出す。成績もルックスもいいから人気も出ますよ。25歳以上は『オバさん』のように見られ、アラサーの上田にしても内心は面白くないはずです。だから『自分が若手の壁になる』という発言がしょっちゅう出てくるのでしょう。実際、韓国人選手を除けば、30歳以上で黄金世代と対等以上に戦えるのは、今は上田ぐらいですからね。今後は、上田対『黄金世代』の優勝争いが話題になるかもしれません」(ツアー関係者)
優勝した上田は「この大会は2位が3回あったので、やっと勝ててうれしい」と笑顔を見せた。
かつて米ツアーで戦ったベテランは、簡単には世代交代は許さないといったところだろう。