成否は輝星の活躍に…日ハムが抱える「新球場・新駅」問題
■課題解決の後押し
地元マスコミ関係者がこう解説する。
「北広島駅から新球場までは徒歩で20分かかるため、北広島市や球団は、新駅の設置を求めている。これが実現するか否かで、集客が左右される。その費用は、誘致の際にプラン提示した北広島市が負担することになっているが、莫大な赤字を抱えるJR北海道は、新球場の開業に間に合わせることは難しいと慎重な姿勢を崩さない。市の見積額では足りない可能性があるからです。計画中の2本のアクセス道路のうち、開業時に間に合うのは1本のみ。北広島駅から球場までの輸送バスについても協議段階です。いずれにせよ、新球場がうまくいくためには、日ハムが強くて人気があることが大前提。インフラ整備も含めて、まだまだ不透明な部分も多いため、球団には吉田輝星の一軍デビューによって期待感を醸成し、課題の解決を前進させたい、という意図もあったようです」
デビュー戦当日、スタンドには「令和スター輝星」とボードを掲げるファンがいた。バツグンの勝負度胸でひたむきに速球を投げ込む姿を見て、日ハムに明るい未来を感じた関係者やファンもいただろう。