成否は輝星の活躍に…日ハムが抱える「新球場・新駅」問題
鮮烈な一軍デビューの余韻は消えそうにない。
日本ハムの吉田輝星(18)が札幌ドームで広島相手にプロ初登板初勝利を挙げた12日の試合を生中継したTBS系列のHBC北海道放送の平均視聴率が、21.4%をマーク(ビデオリサーチ調べ)。瞬間最高視聴率は吉田がお立ち台でインタビューを受ける場面で28.6%に達した。
■プラス1万人
登板当日は地元テレビ局が特別態勢を取るなどもり立てただけでなく、吉田の故郷である秋田では2カ所のパブリックビューイングに1200人が集まり、声援を送った。
登板日は平日だったにもかかわらず、球場周辺には大行列。今季の平日ナイターの観客動員の平均は2万54人だったが、実に3万3563人の大観衆を集めた。かつて日ハムに在籍していたダルビッシュ(カブス)、大谷翔平(エンゼルス)の先発デビュー戦では「プラス1万人」効果があったという。偉大な先輩と同様、絶大な集客力を発揮した。
吉田の一軍デビューを巡っては、首脳陣がストレートの質やスピード、キレに関して一軍レベルにある、と判断したことに加え、入団時から5月下旬~6月上旬の一軍デビュー構想が温められていた。揃って5月の交流戦でプロ初先発を果たしたダルビッシュと大谷をモデルケースにし、当初は6月7~9日の阪神との交流戦での甲子園凱旋登板を最短目標に設定。5月にウイルス性胃腸炎にかかったことで甲子園デビューはかなわなかったが、いずれにせよ球団は、本拠地の札幌ドームか甲子園でデビューさせる方針を固めていたという。