15年英国大会上回る ラグビーW杯に飛び交うカネと経済効果

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「15年英国大会の経済効果は約4100億円といわれている。今大会はこれをしのぐとみています」

 これまで数多くの経済波及効果を算出してきた関大名誉教授の宮本勝浩氏がこう言う。

 日本では発売可能席数の97%が売れ、全国のPVにもファンが殺到。日本がアイルランドに勝った当日も、大阪・天王寺には約4500人が集まった。大会組織委が算出した今大会の経済波及効果は4372億円。前出の宮本勝浩氏が続ける。

「15年英国大会も大成功を収めたといわれましたが、欧州各国から日帰りで行けるファンも多かった。今回は日本開催。外国から観光を兼ねて泊まりがけで訪日するケースも多いはず。その分、経済効果は大きくなります」

 肝心なことは、このラグビー熱を今後に生かすことだ。日本は開催国でありながら、今W杯の取り分は収益の10%にも満たないといわれている。

「これまで、日本でのラグビー人気は決して高いとは言えなかったが、競技自体に迫力があり、また戦術面が重視される点で日本人の気質に合ったスポーツだと思う。今年は日本における『ラグビー元年』。中高年男性を中心としたファン層を掘り起こし、女性や子供にラグビーへの関心を持ってもらうことが大事になるでしょう」(宮本勝浩氏=前出)

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