4試合連続無失点で権田修一に「第1GKの風格」が漂ってきた
カタールW杯アジア2次予選タジキスタン戦にフル出場したGK権田修一のパフォーマンスを見ながら「明らかに変わった」とつぶやいてみた。
2010年1月に代表デビューを果たした権田は、長らく正守護神・川島のバックアッパーに甘んじてきた。代表練習中も、たまの試合出場時も「オレが第1GKの座を奪ってやる!」という気概が伝わらず、個人的には「第2GKで満足しているのか……」と物足りなさを感じていた。
ところが、今年1月にポルトガル1部に移籍してからの権田は、冷静沈着さが際立って、第1GKとしての風格が漂うようになった。
9月以降のパラグアイ戦、ミャンマー戦、モンゴル戦と3戦連続で無失点に抑えた権田は、タジキスタン戦で何度かピンチに直面しながらも好セーブを連発。4試合連続無失点というのは、実に素晴らしい数字である。
タジキスタン戦では0―0で迎えた前半24分のプレーにシビれた。
FW鎌田が相手エリアでボールをロスト。一気のカウンターで日本DF陣がもたつき、相手MFに至近距離からシュートを放たれた。が、権田は落ち着いていた。ギリギリまで相手MFの動きを見て、シュートの軌道を確認してから左手一本でファインセーブである。