若き日の本田圭佑がダブる 19歳トゥエンテ中村敬斗の胸中
「そのヘラクレス戦からフェイエノールト、スパルタ、ヴィレムとチームは4連敗していた。『先発を代えるとすればこのへんかな?』とうすうす感じていました」と本人も悔しさをにじませる。
ベンチで見守ることになったエメン戦は、序盤こそ敵に主導権を握られて苦しんだが、20分過ぎにセットプレーの流れから先制。勢いに乗って前半だけで3-0とした。
中村の主戦場である4-3-3の左FWに入ったノルウェー人FWゼクニーニが2アシストと活躍し、後半途中から同じ位置に入ったオランダ人のメングMFも猛烈なスピードを披露。終わってみれば4-1で圧勝した。
ライバルの活躍で中村は今後、相当に厳しいポジション争いを強いられることになりそうだ。
「ゼクニーニは去年からいてずっとレギュラーで出ていた選手。僕が来てスタメンを取る形になったんでライバル意識が強かったはず。メングもいつも途中から出て流れを変えている。自分も彼らに負けないように練習から巻き返していくしかない。ガルシア監督からは、シュート力が一番の武器だと思われているんで、それを増やしていくことが大事だと思います」と19歳のアタッカーは自分の進むべき道をしっかりと見据えていた。