ゲンク伊東とブルージュ植田 ベルギーで目指す高みの正体
「チームメートも『あいつは誰だ。速いな』と。敵に回すとホントに嫌な選手だと改めて感じました」とベルギー移籍後、伊東と初対戦した植田も神妙な面持ちで話す。
勢いに乗ったゲンクは8分、セットプレーの流れから先制に成功する。
「今のチームは失点すると難しくなる。後ろは踏ん張ってゼロに抑えないといけないと思っていたのにミスからやられてしまった」と植田はダメージの大きさを吐露した。
しかし、そこからの修正は見事だった。彼はゲンクの2メートルの大型FWオヌアチュを巧みな駆け引きで封じ、度重なる決定機を体を張って阻止。攻撃面でも正確なロングフィードでカウンター攻撃につなげたのだ。
「直通はウチのデカいやつとずっと競っていたし、いいフィードも彼からしか出てこなかった。負けが続いて先発から外されたりと理不尽な扱いを受けることもあっただろうけど、タフに戦っていると思います」と伊東も植田の確かな成長を実感した様子だった。
結局、試合はゲンクが1-0で勝利。セルクル・ブルージュは8連敗となってしまったが、植田は「チームは少しずつ良くなっているし、何とか乗り越えていきたい」と気合を入れ直した。