ゲンク伊東とブルージュ植田 ベルギーで目指す高みの正体
■「もっと上に行きたい」
彼が闘争心をみなぎらせるのも「早くベルギーから外に出たい」とステップアップを熱望しているから。6月のコパアメリカ(ブラジル)に参戦し、カバーニ(PSG)やスアレス(バルセロナ)ら世界トップFWと真っ向勝負を演じたことで欲が出てきたのだ。
「コパの後、チームに合流して試合に出たらすごいレベル差を感じた。もっと上に行きたいという思いが湧きました」と植田は語気を強める。
それは伊東にも共通する点だ。彼の場合はすでにCL参戦を果たしているが、リバプール戦でサラーやマネといったアタッカーが、個の力でゴールをこじ開ける凄さを目の当たりにして、自分に足りないものを再認識したようだ。
「サイドでのスピードや突破の部分は通用するところもあったけど、僕はもっとゴールに向かう意識を高めないといけない。今季はここまで15戦に出て得点ゼロ。開幕から10試合ゴールなしというのは今までになかったこと。ちょっと焦りもありますけど、今、できているアシストを続けつつ、ゴールを狙っていけばいつか結果もついてくる。そう言い聞かせてながらやってます」