ゲンク伊東とブルージュ植田 ベルギーで目指す高みの正体
伊東純也(ゲンクMF)/植田直通(セルクル・ブルージュDF)
欧州王者・リバプールとの欧州CLの激闘から3日が経ち、日本屈指のスピードスター伊東純也(ゲンクMF)は26日に再び本拠地・クリスタルアレナのピッチに立っていた。
今回の相手は日本代表の同僚・DF植田直通が所属するセルクル・ブルージュ。今月7日にメルカダル前監督が更迭され、シュタルク新監督が就任したばかりだが、ここまでリーグ7連敗中の最下位に沈んでいる。昨季ベルギー王者のゲンクとしては負けられない一戦だった。
「正直、リバプール戦はずっと守備してたんで疲労が凄かった。監督が『今日は半分くらいスタメンを変える』と言ってたんでどうなるかなと思ったけど、自分は今回も先発。『行けるところまで全力でやってやろう』と覚悟して入りました」と快足FWは言う。
異様な疲れを感じながらも、伊東は序盤から武器の速さとタテへの推進力を前面に押し出した。
右サイドで上下動を繰り返して攻守両面に絡み、多彩なクロスで得点機を次々と演出する。そのハードワークと献身性がなければ、今季のゲンクは成り立たない。それくらいの絶大な存在感を90分間、示し続けたのだ。