メジャー挑戦 球界No.1二塁手広島・菊池涼介の意外な評価

公開日: 更新日:

 広島は8日、菊池涼介内野手(29)から要望されたポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を容認すると発表した。数日前に球団に申し入れがあり、鈴木清明球団本部長(65)が「彼はこれまで球団に多くの貢献をしてくれた。彼のチャレンジを尊重したい」とコメントした。

 菊池涼は昨年12月の契約更改後、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦希望を表明。その席で「野球をやっている以上はトップのレベルでやってみたい」と公言していた。

 最大の売りは球界ナンバーワンの広い守備範囲と強肩。二塁手として2013年から7年連続ゴールデングラブ賞に輝いた。通算成績は1047試合で打率・271、85本塁打、379打点、107盗塁。16年には最多安打のタイトルを獲得した。今季の年俸は2億4000万円。メジャーの評価はどれほどなのか。

 メジャーリーグ事情に詳しいスポーツライターの友成那智氏はこう見る。

「近年の打撃成績が物足りませんから、レギュラーというより、内野のユーティリティーという立場でなら可能性はあるかもしれません。チーム事情でいえば、まずはマリナーズでしょう。正二塁手のゴードンはもちろん、内野陣全体がボロボロで再建を迫られていて、内野の守備力が高い選手を求めています。現在、菊池雄星が在籍しているように、日本人選手を評価する球団でもあります。あとはレンジャーズ。二塁手のオドーアは打撃はいいが、守備はからっきし。機動力を重視するチームカラーのうえ、現在も2人のアジア人メジャー選手が所属している。ゴードンもオドーアも左打者のため、右打者の菊池涼を併用して起用することができます。1年契約で年俸は100万ドル(約1億1000万円)ほど。2年目は球団側に200万ドルのオプション、10万ドルのバイアウトがつく感じでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇