森保兼任監督体制は合理的だが監督が非常に忙しいのも事実
反町氏がしみじみと語るのも、実際にA代表と五輪代表を同時期に指導した経験があるから。
オシム代表監督体制だった06~07年にA代表のコーチと北京代表監督を兼務していたのだ。もっとも当時は役割分担が明確だった。
07年アジア杯の時も、反町氏はA代表を途中離脱して五輪の活動に専念した。森保兼任体制続行なら、一定のルールがないと監督、コーチ陣は動きづらいだろう。
■招集した18人中17人がA代表に
「来年の五輪代表はU―24(24歳以下)という過去にないチーム構成になる。オーバーエージ枠を考える前に<事実上のA代表>という捉え方をしていいかもしれない。体制面のことは追って考えるけど、選手個々の国際経験値は冨安(健洋=ボローニャ)や久保(建英=マジョルカ)を筆頭に確実に上がった。12年前とは隔世の感がある。北京の頃は森本(貴幸=福岡)がカターニア、圭佑(本田=ボタフォゴ)がVVVフェンロにいるだけだった。五輪前に欧州から『ウチに来て』と言われる選手がたくさんいるのは心強い限りだよ」