ドシャ降り開幕戦で露呈…中止にできない屋外球場の怖さ
同情を誘う開幕戦だった。
屋外球場は神宮と横浜の2試合。試合前から降っていた雨は一向にやまず、横浜は開始時間が約30分遅れた。神宮は人工芝でもマウンドや打席、ベース周りの土の部分はグチャグチャ。試合中、何度も乾いた土を入れて整備が行われた。
そんなグラウンド状態では走者は全力疾走ができず、投手や野手も足元を気にしてばかり。神宮では五回裏、雄平の三塁ゴロを好捕した中日高橋は、足を滑らせ立ち上がれず膝をついたまま一塁ヘ送球。アウトにはしたものの、通常ならとっくに中止になっている試合だった。
コロナ禍の影響で開幕が約3カ月も遅れ、試合数は143から120に短縮。それを約4カ月で消化しなければならない。審判団はどうしても中止の決断が鈍る。しかし、これから本格的な梅雨になれば雨天が続くこともあり、夏場のゲリラ豪雨なら試合は到底無理。中止になった試合は予備日の月曜日に行われるので、9連戦や13連戦、ダブルヘッダーもあるかもしれない。
在京球団の関係者が言う。