スライスに悩むゴルファー必見 右に曲がる原因が一目瞭然
PGA公認・山本昌夫プロが指導するスタジオ「Y・G・Cゴルフクリニック」(東京・千代田区東神田)は、国内に一台だけというヘッド軌道計測器「フォーカス」を備える。打つたびにマット上にはボールの前後50センチのヘッドの動きや、インパクト時のフェース向き、ヘッドスピードが瞬時に表示される。そこで、アマチュアが悩むスライスボールは、ヘッド軌道がどうなっているのか調べた。
アマチュアのスライスの原因で一番多いのが「あおり打ち」だ。ダウンスイングで極端に右肩が下がり、右足体重のままフェースが開いてインパクトを迎えるためスライスする(写真①~③)。マット上にはダウンスイング時にフェースが開いた状態(飛球線上の斜め線)が表示され、インパクトでは21度オープンだった(写真④)。
ヘッドスピード38・9メートルなら214ヤード近く飛ぶ計算になる。ところがミート率が悪いスライスボールになると、弾道解析では162ヤードと飛距離を大幅にロスして、目標より右へ62メートルも曲がることがわかった。
あおり打ちよりも、インパクト時のフェース角は7・9度に抑えられているが(写真⑤)、プッシュスライス軌道も右に曲がる原因のひとつだ。テークバックが小さく、インパクトに向けて上体がボールに突っ込むためだ。ヘッドを目標方向へ真っすぐ出そうと、フォロースルーばかり大きく振っているアマチュアに多い(写真⑥~⑧)。