劇的復活Vも問題はここから…照ノ富士「大関復帰」の条件
「バス移動はエコノミー症候群になりやすい。足腰への負担が大きく、血流にも悪影響が出る。照ノ富士はヒザのケガがあるだけになおさらでしょう。その巡業がなくなれば、部屋での稽古に集中できる」(角界OB)
伊勢ケ浜部屋には幕内に宝富士と照強、十両には翠富士と、複数の関取がいる。稽古相手には困らない。親方の一人は「大関復帰? まず無理だろうけど」と、こう続ける。
「可能性がゼロというわけではない。まずは本場所で無理せず、ヒザの回復を優先すること。最悪十両に落ちても、調整を優先させる。その上で突発的な大ケガがなければ、大関復帰もあるかもしれない。ヒザさえ万全なら、幕内の誰よりも強いだろうからね。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は相撲には厳しいが、素顔は割とフランク。土俵を離れたら弟子にも優しい。大ケガから復活した照ノ富士には、そこまで厳しく当たることもないだろう」
会見では「5日からもう一度体を鍛え直す」と、稽古再開を口にした照ノ富士。これで満足という様子はみじんもない。