松山英樹 悲願のメジャー優勝はパッティングのデキ次第
6日からメジャー「全米プロゴルフ選手権」(米サンフランシスコ・TPCハーディングパーク)が無観客で開幕する。日本選手は松山英樹と石川遼の2人が出場する。
松山は優勝予想19番手に挙げられて、ストロークゲインド(SG)ティー・ツー・グリーンがランク2位と抜群のショット力が評価されている。
新型コロナによるツアー中断からの再開後に、予選通過した3試合はいずれもトップ25という安定感もある。ただ、問題はグリーン上だ。SGパッティングだけマイナスであり、ランク199位と足を引っ張る。
グリーン上での試行錯誤について小暮博則プロがこう解説する。
「以前はワイドスタンスで前傾姿勢が深く、肩と両腕のアングルが五角形でした。上腕から肘までが胸にくっついて安定したストロークができます。しかし、スタンスからボールが遠くなるとヘッドはインサイドインの軌道になりやすく、ショートパットを外すシーンが多かった。そこで、今では姿勢を起こしてボールの近くに立ち、スタンス幅も狭くなりました。パターヘッドもストレートに動きやすい。アドレス時に左手で右わき腹あたりを触るのも、ボールに近づいた分だけ、腕の通り道が窮屈になりやすい。左腕1本分のスペースを確認するだけで、肩から下をスムーズに動かす目的があるのでしょう」