松山英樹 悲願のメジャー優勝はパッティングのデキ次第
ちなみにカップまでの距離に応じた成功率のスタッツもある。松山は3フィート113位、4フィート135位、5フィート200位、6フィート192位、7フィート178位、8フィート188位、9フィート200位と成績が悪い。ショートパットを苦手にしているのがわかる。
ゴルフライターのマーク金井氏がこう言う。
「松山のグリーン上でのミスの傾向を見れば3~6フィートのクラッチパットが決まらないことが多い。基本的に松山はインパクトが緩むことがなく、カップを大きくショートすることはない。外しているのは、いわゆるプロサイド。カップのど真ん中から入れようという気持ちを強く感じる。ただ、松山のようなインパクトがしっかりしているタイプはフックラインならカップ左縁から入れる意識を持つといい。ライン読みで膨らます必要がないからです。フックラインでカップ右縁から入れようとすれば、タッチが強い分だけで抜けてしまうケースも出てくる。松山はアマチュアサイドから入れるぐらいの意識を持てば、カップインの確率も変わると思います」
パットは水物といわれ、プロでも突然入りだすことがある。メジャー設定のグリーンにタッチとライン読みが合うのか、それが松山の成績を左右することになる。