コロナ騒動に情報伝達疑惑…阪神ドタバタ球界から総スカン
阪神が26日のヤクルト戦で、審判から情報伝達行為の疑惑を指摘された一件。審判側が、ネクストバッターズサークルにいた近本と井上打撃コーチがバックネット裏の記者席にいた記者とコンタクトを取ったと疑いを持ち、矢野監督に指摘。双方による口論に発展する異例事態となった。
27日の試合前には、セ・リーグの杵渕統括が「NPBとしてはサイン盗みなどは誰も疑っていない」と“火消し”をした上で、矢野監督と谷本球団本部長に対し、審判のやりとりを通じて試合が止まり、スムーズに流れなかった点について謝罪したという。審判団も試合前のメンバー交換時に森審判が矢野監督に頭を下げた。
阪神にとっては踏んだり蹴ったりだ。去る25日には選手、スタッフの計7人のコロナ感染を発表。同日のヤクルト戦は試合直前に一、二軍合わせて19選手もの入れ替えを行い、かろうじて試合を行った。NPBは臨時実行委員会を招集するなどドタバタ劇を招いた。
ある球団のフロントのひとりは、「矢野監督が怒るのも当然でしょうが、阪神は球界における自分たちの立場をもっと考えるべきです」と、こう続けた。