柴崎岳が2部でも海外に固執する理由「帰る選択肢はない」
「去年もボランチが多かったし、中盤を幅広くカバーできるスタイルになっている。僕はいろんな場面にフレキシブルに対応できる選手になりたいと思っていたけど、それを代表にも反映したい」
柴崎が海外に固執する理由はいくつかある。
ひとつはアギーレ監督時代の14年10月のブラジル戦(シンガポール)だろう。FWネイマール(パリSG)のハットトリックを含む4失点で惨敗を喫した経験だ。
「並大抵の成長速度では自分の現役中、こういうチームに対応できない」
愕然とした彼は強い危機感をにじませた。その後、鹿島で努力を重ね、16年のクラブW杯決勝でレアル・マドリード相手に2発を叩き出すまでに成長したが、最終的にC・ロナウド(現ユベントス)に粉砕され、またも世界トップの凄さを痛感させられた。
欧州へ渡ったのは、その直後。ロシアW杯メンバー入りして大活躍。森保日本では絶対的ボランチに位置付けられた。しかし、自身は「世界トップと互角に渡り合えるようになりたい」という熱い思いを強めていたはず。