背番号10候補の南野は4年半がかりで“日の丸の似合う男”に
南野拓実(リバプール FW・25歳)
2019年9月に始まった2022年カタールW杯2次予選で三浦カズの記録を上回るW杯予選連続4ゴールを奪い、森保ジャパンの絶対的エースに上り詰めた南野。日本代表の「新背番号10候補の1人」と目され、オランダ遠征(9日のカメルーン戦、13日のコートジボワール戦)でのゴール量産が求められる。
「(19年10月の欧州CL)リバプール戦でゴールした時は、悔しい気持ちの方が大きかった。W杯で勝つには、ああいう舞台でプレーする選手が増える必要がある。自分も経験を積んで少しでも代表チームの力になりたいと思ってます」
ちょうど1年前の代表合流時。当時オーストリア1部ザルツブルク所属の南野は、敵将クロップ監督を苦笑いさせた強烈ゴールに喜ぶどころか、悔しさを口にしていた。
負けん気の強さは気性の荒さで知られる大阪・泉南生まれらしい。「小学生の頃は試合に負けるといつも悔し泣きしてました」と聞かされたことがある。
リバプールでは順風満帆と言い切れないところがあるが、じっと耐えてチャンスをつかむことには慣れている。